オヤジの優しさ

ある日の夕方。
いつものように仕事を終えて帰宅すると、リビングの照明だけがぽつんとついていた。

「ただいま〜」と声をかけても返事がない💦

あれ?と思いながら奥へ入ると、ソファに座った嫁が静かにスマホを見ていた。

足元には買い物袋。
どうやら帰ってきたばかりらしい。

僕「たたいま。どうしたん?ちょっと元気ないね」

嫁「いや、大丈夫…なんだけどね」

言葉とは裏腹に、顔は明らかに沈んでいる。
僕の胸の奥に不安が広がった。

少し間を置いて、嫁はぽつりと話し始めた。

嫁「今日、ちょっとだけ嫌なことがあって…」

どうやら店で、あるお客様の一言が胸に刺さってしまったらしい。

普段は明るく気丈な嫁が、ここまで落ち込むのは珍しい。

僕は話を聞きながら、何か言葉を選ぼうとしたが、こういう時は下手な“励まし”よりも寄り添うことが大事だと思った。

僕「そっか…しんどかったね。いつも頑張ってくれてありがとう(^.^)」

そう言うと、嫁は少しだけ微笑んだ。
その時だった。

父「おーい、帰っとったんか」

キッチンの方から、父が顔をのぞかせた(^_^;)

手には湯気の立つマグカップ。

父「お義父さん特製の“甘いコーヒー”や。ほら、飲め」

嫁「え…?なんで私が甘いの好きって知ってるんですか?(笑)」

父「そりゃあ、いつも砂糖2杯入れとるの見てるからや(笑)」

父は意外によく見ている(^_^;)

嫁は一口飲んで、ふっと肩の力を抜いた。

父「嫌なことがあったんなら、ここで吐き出せばえぇ。
 外では我慢せなあかん時もあるけど、家では我慢せんでいいんやぞ(^.^)」

その言葉を聞いた瞬間、
嫁の目に少し涙が浮かんだ。

嫁「…ありがとうございます。なんか…救われますね」

僕は横で、その光景を見ながら胸が熱くなった。

父は昔からここぞという時に“必要なひと言”を出してくれる。

その言葉が、僕ら夫婦を何度も救ってくれた。

嫁「お義父さんの言葉って、なんか響くんですよね。
  職場では我慢してたけど、家に帰ってきて安心しました(^.^)」

父「ほれ見てみぃ。家族っちゅうのは、そーいうもんや」

そう言いながら、父は自分のマグカップを持ってソファに腰を下ろした。

それから僕ら3人で何気ない話をしながら、時間がゆっくり流れていく。

そのうち嫁も明るさを取り戻し、気づけば笑い声がリビングに戻っていた(^.^)

我が家はには、こうした温かい空気がある。
父のひと声、嫁の気遣い、そんな我が家が僕の居場所!

どれか1つ欠けても、今の“家族の形”は成り立たない。

僕は思った。
家族って、本当にすごい。

外でどんなに疲れても、心がすり減っても、家に帰れば回復できる。

“家族のひと声”は、どんな薬より効く。

その日の夜、寝る前に嫁がぽつりと言った。

嫁「今日みたいな日は、家族がいてくれて本当に良かったって思うよ☺️」

僕「俺もや。これからも3人で、ぼちぼちやっていこうな」

そんな、家族の温かさを改めて感じた一日でした(^.^)

嫁とオヤジ!

いつも本当にありがとう(“⌒∇⌒”)

▶ 犬のコンビニ店長プーの4コマ日記
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